MIYAZAKI♥LOVE
平成元年付近や21世紀になった宮崎のことを語ろう
宮崎あるある

【かくかくしかじか】はテオドラ邸も凄い!映画の感想と関東での反応は?

東村アキコさん原作の映画『かくかくしかじか』観てきました!いや~凄かったです!!!

公開直前いろいろあったので、正直なところ楽しめるのか少し心配だったのですが、そんなもん全く不要でした!

役者さんの演技、映像の美しさ、随所に散りばめられた宮崎&90年代あるあるな小ネタの数々…どれもこれも最高でした!

ここからはそんな名作映画『かくかくしかじか』の感想と、個人的に「おおっ!」となった宮崎あるある&90年代ネタのご紹介、そして映画公開に合わせて旧尾崎テオドラ邸で開催中の『東村アキコ かくかくしかじか展ー漫画と絵画 永遠のリグレットー』の感想をお伝えしまーす^^

スポンサーリンク

映画【かくかくしかじか】感想~ここまで高クオリティなのは何故か?~


映画『かくかくしかじか』は、特に宮崎県内ではテレビで話題が放送されたり、書店をはじめ街ナカで関連フェアもあったりと、公開前からかなり盛り上がってましたよね^^
なので原作ファンの方は勿論のこと、話題性の高さから映画館に足を運ばれた方もいらっしゃったと思います。

そんなこともあり、公開初日の5月16日(金)には満席だったという声を多く見掛けましたしそれから10日後には『宮崎県内ではどの劇場でも軒並みミッションインポッシブル越えの動員数!』という記事が書かれるほどの超大ヒット作になっています。


新聞報道のうえにYahooニュースでまで紹介されるとは思ってなかったwそれくらいの大ヒットってことですよね♪ですが、この現象が「宮崎が舞台の映画やっちゃかい宮崎でヒットするのは当たり前やが」で済まされるかというと、運営はそうは思わないのです。

この映画がヒットしているのは、クオリティが高いから。個人的にはこれに尽きると思います。あまりのクオリティの高さに、映画の世界に入り込んで現世に戻れなくなり、鑑賞後2時間くらい放心状態になりましたからw

そしてその2時間で映画内の小ネタを忘れまいとメモ帳に殴り書きしたのだったwこれについては後ほど♪

原作【かくかくしかじか】をこの世でいちばん知り尽くしている方が脚本を書いている

冒頭でも書きましたが、実は映画を観るのが少し心配でした。

何故なら公開直前で『作品とは全く関係のないトラブル』が大きく報道され、あまりにその印象が強くなってしまっていたから…そのことが頭から離れず作品を楽しめなかったらどうしようと思っていました。

が、冒頭1分も経たずにその心配は吹っ飛んでいきましたw

スキャンダル?なにそれ?たったいま目の前に広がってるのは1990年代の宮崎。原作漫画『かくかくしかじか』の世界で、そこでキャッキャと笑ったりドタバタ動き回ったりしてるのは紛れもなく主人公の林明子…アキコじゃん!!!

この映画には見始めた途端にそう思わせる物凄い実力がありました。目の前にあるのはスクリーンだし、実写だし、動いているのは役者さんなのですが、ビックリするほど原作と重なって見えるのです。なんという再現度の高さ!

更に驚いたのがストーリー運びの上手さ。

原作が全5巻なのに対して映画は126分。約2時間ですから、当然ながら全話全ページを詰め込むことは出来ないのですが、変に縮められたような違和感が一切ない!

個人的に好きな原作のシーンはいくつもカットされていたんですよ。なのに不快感が全くない…それどころか2時間で『かくかくしかじか』を表現するにはこれがベストだなという満足感がある。

よくここまで見事に、単行本5巻分の世界を126分という短い時間のなかに綺麗に収められたなぁと感心しました。

で、この見事な脚本は誰が書いたのかというと、原作者の東村アキコ先生です。そりゃ完成度高いに決まってるよね!

ポスターのスタッフ欄に燦然と輝く『脚本:東村アキコ』の文字

正確には、共同脚本家の伊達さん(演劇コントユニット『大人のカフェ』メンバーで脚本のプロ!)が全巻のストーリーを2時間に収まるよう叩き台を作成され、それに東村先生が細部の肉付けをするというカタチで完成されたようです。

『かくかくしかじか』は東村先生の自伝的な漫画ですから、単に漫画の内容を知ってるだけではなく、その大元となった御自身の記憶、当時の感情、見えていた景色、そしてそれら全ての「描かれてはいないけど確かにあった物事」まで、これ以上知り尽くしている方は居ないわけで。

その方が丁寧に仕上げたから、こんなに説得力のある高クオリティな脚本になったのだなと、ひとりウンウン頷きまくる運営なのでした。

更に、東村先生は脚本を担当しただけではなく、撮影中ずっと現場に居たとのこと。というか、その前段階のシナハン(シナリオハンティング)にもロケハンにも同行して、作品に奥行きを与える、当時の思い出やエピソード等を監督や演者さんに伝えていたとのこと。

うん、そりゃあれだけ高クオリティな作品になるわけだわ。ただただ凄いです^^

スクリーンを観るではなくスクリーンの中に引き込まれた。映像の美しさと説得力

脚本もですが、映画の映像そのものにも圧倒されました。

ネタバレを避けるため、あまり具体的に書くことは控えますが、原作のなかではモノクロ数コマで表現されていた数々のシーンが見事に「あのシーンは本当にこの場所のことを描いていたのかも」とか「このときの照明の暗さは確かにこうだったんだろうなー」とか納得出来てしまう画に仕上がってるんですよね。

実際には、ロケ現場が原作や原作のモデル地どおりって箇所の方が少ないはずなのに、全て漫画そのものに思える説得力のある映像、凄かった!

スクリーンを観るというより、スクリーンの中に引き込まれて、直接現場で物語を観ているような不思議な感覚を覚えました。

各キャラクターの表情の撮り方がまた凄いんだ…とくに永野芽郁さんは本物の東村アキコ先生が憑依してるとしか思えない表情のシーンが何度もありました。もちろん漫画のキャラクター林明子そのものにも見えた。

どれも監督が原作を大切に思って撮ってらっしゃるからこその映像なのだろうなと思いました。

それを確かめるべく、関和亮監督の今作についてのインタビューを調べてみたところ、なんと初めから「脚本は東村先生に書いてほしい」と依頼していたことが判明!

漫画のふきだしやコマに描かれたセリフをきちんと実写にしたいという思いからの依頼だったとのことで、そりゃあれだけ説得力のある映像になるわけだよ!と再びひとりで納得してウンウンと頷きまくる運営なのでした。

映像についてもうひとつ。ゴチャゴチャした部屋や、なんてことない田舎道、そういうどこにでもある風景の映像がとても美しかった!

個人的に、宮崎の空の青って本当に他の土地ではあまり見ないくらいに強烈な青のときと、泣きたくなるくらい優しいフワっとした青のときがあるよなと感じているのですが、今作では後者のフワっとした青が見事に表現されていました。

その柔らかい青のたもとの畑や、青が窓越しにチラリと覗いている教室やアーケード。
それら全てが見慣れた宮崎の色だなと思ったし、本当に美しかった。

金沢の独り暮らしの部屋も実家の部屋も、あと回想シーンの公園の風景も、ゴチャっとしてる場所なはずなのにポップ可愛くて素敵だったなぁ^^

映画を撮るのは今作で2本目という関監督ですが、こんな凄い映像を撮られるということは絶対新人さんじゃないよね!?とWikipediaを覗いてひっくり返りました。

凄いアーティストさん達のミュージックビデオを何本も撮られてるじゃないですかーっ!

まず、perfumeの初期曲ほぼ関さんが撮ってらっしゃる…有名なポリリズムもチョコレイト・ディスコも、だいっすきなマカロニも関さんじゃないかっ(震)

えっ!?数えきれないくらい見てるサカナクションのアルクアラウンドとユーミンの深海の街も!?なんで今まで気付かなかったんだ((震))

つか、社会現象になった星野源の恋のMV撮ってるやないかーーーい(((震)))

新人どころか物凄い方が監督さんだった…そりゃ高クオリティな映像なわけだよ…
凄いな『かくかくしかじか』

大泉さんどうやってそこまで流暢な宮崎弁を!?

さて、脚本と映像がどんなに素晴らしくても役者さんが下手だったら映画は成り立たないですよね。今更ですが、『かくかくしかじか』はどの役者さんも素晴らしい演技でした!!!
特に先述のとおり、永野芽郁さんのアキコ役は原作漫画から出てきたかのようでした。

そしてもうひとり、特筆すべき役者さんが…そう、日高先生役の大泉洋さんです。数々のインタビューで東村先生が仰ってた「日高先生はどうしても大泉さんにやってもらいたかった」という熱い思いは大正解だったなと思いました。

一見、原作の日高先生よりかなり優しい風貌の大泉さんですが、スクリーンのなかでアキコたちに容赦ない荒々しさと熱量で向き合う姿は完全に日高先生でした。そこには『水曜どうでしょう』の大泉くんは居なかったw

でも、『水どう』ではないけど、大泉さんが持っている優しさやお茶目さは日高先生を演じているなかにも漂っていて、実はそれこそが東村先生が演者に求めていた日高先生像そのものだったようです。

東村「緑のジャージ姿の大泉さんの写真を見た瞬間、『はいキタ!』って思いました。絵描きだから、ムードでわかるんですよ。怒ってるんだけどちょっと下がってる、この大泉さん独特の眉毛の感じもすごくよかったし。

引用元:MOVIE WALKER PRESS

 

東村先生曰く、撮影現場に来た日高先生の教え子のみなさんも「本当に日高先生がいるみたい」と泣き出すレベルだったということで、凄いハマり役だなと思いました^^

で、演技だけでも凄い大泉さんなのですが、さらに凄かったのが宮崎弁!

先ほど書いたとおり、この映画に出てくる役者さんはみなさん好演でした。でもね、方言ってやっぱ難しいと思うんですよ。

これまでも作中に宮崎弁が出てくる映画やドラマを観てきましたが、九州人ならともかく、それ以外の地域出身の方が宮崎のイントネーションを数か月でマスターするって並大抵のことじゃないんだなって感じてます。方言指導のサポートがあったとしてもです。今まで幾度となく「惜しい!そこのイントネーションは下がるとよね~」とか、観ながら気になってしまうことがありました(^^;

なのに!大泉さんは、ほぼほぼ完璧な宮崎のイントネーションで宮崎弁しゃべっちゃうんだもん!バリバリの北海道民なのに!どういうこと!?!?

上記のとおり、大泉さんの宮崎弁の完成度の高さに感動してツイート連投したところ、大泉さんファンの方から貴重な情報を頂きました。(感謝!)

情報によると、大泉さんはボイストレーナーさんからお墨付きをもらうレベルの音感の良さがあり、これまでも色んな地域の方言の発音をマスターされていたとのこと。演技だけでなく音感まで高クオリティなの凄いな大泉さん!ますます好きになっちゃいました^^

脚本、映像、監督、役者、それを支える全てのスタッフさん。映画『かくかくしかじか』が高クオリティなのは、映画を作り上げたそんな皆さんの凄まじいプロ意識と、原作そして日高先生への敬意が源にあるからじゃないかなと思いました。
いや~何度も言いますけど凄いです。名作だった!

 

そうだ!最後に、宮崎弁を使いこなしていた名優がもう一人いらっしゃったのをお伝えしておきましょう。

有田哲平さんです。

相方の上田さん共々おとなり熊本出身ですもんね^^流石のネイティブ九州イントネーションだったぜ!アリペー☆

スポンサーリンク


映画【かくかくしかじか】で見つけた90年代&宮崎ネタ10選

記事冒頭でもチラッと書いたとおり、映画鑑賞後2時間くらい放心状態になりつつ、映画内で見つけた90年代中心の平成レトロネタ&宮崎ネタを忘れないようメモ帳に書き留めてましたw

とはいえ、小ネタは映画の随所に散りばめられていて、とてもじゃないけど全てを書き留めることは出来なかったのですが(^^;個人的に特に印象に残った10選をご紹介しますね。

なるべく映画本筋のネタバレを避けるように心掛けていますが、心配な方は映画鑑賞後にぜひ覗いてください^^

■あの頃のぶ~け
チラッとしか映らなかったけどあの分厚さ、あの美しい絵は間違いなくあの頃のぶ~けの表紙!アキコが小学生の頃なので、ただいま絶賛連載中の東村作品まるさんかくしかくの舞台、1985年あたりの宮崎ですね^^
85年のぶ~けであの絵は松苗あけみ先生!しかも大ヒット漫画『純情クレイジーフルーツ』絵が美麗なだけでなく、めちゃめちゃ面白い青春ラブコメなんですよー!オススメです。
ちなみに貧乏学生だった運営は、なかなか単行本を買うことが出来なかったので南駅前のレンタルコミックス・ヒカリで借りまくって読んでました。懐かしいw

■ミカエルのパン
現物のパッケージとは違っていますが、『パン』で『ミカエル』とくれば宮崎市民にはお馴染みのミカエル堂ですよね^^
アキコが通ってた西高はミカエル堂さんの守備範囲ですし、工業高校と同じくお昼にジャリパンや調理パンを食べてた学生さんたちも多かったのかなぁ…とか思いを馳せてたらお腹空いてきましたw

■白水舎の牛乳
父・健一が飲んでるその紙パック!遠目でもすぐ分かりましたよw白水舎『宮崎平野の牛乳』ですね^^(ミカエル堂とおなじくコレも現物ではないかもですが、モデルはコレだと思います)
宮崎県で牛乳といえばデーリィを思い浮かべる方も多いでしょうし、全国的にも有名だと思いますが、白水舎さんといえば創業100年を超える宮崎市の老舗。そして宮崎市内では給食に出てる学校も多いしデーリィさんと並んで有名な牛乳屋さんなのです。
あえて白水舎のパッケージを登場させるあたり、舞台宮崎市のことを分かってるな~とニヤリとしてしまった運営なのでした。

■アクアポット・カピタン
お店のインスタグラムでもロケが行われたことが書かれていましたね^^
南バイパス沿いの美味しいイタリアンが食べられる人気店です。

照明や窓越しの樹々の演出があるからなのか、映画に出てきたアクアポット・カピタンには、個人的に懐かしのサーカスハウスバードピアの面影も感じました。しかもそこでお喋りしてるのは20代の若者たち…運営自身と友人たちとの思い出の風景にも重なって見えてグッときたシーンでした。

■宮崎交通
言わずと知れた県でいちばん主要な公共交通機関。宮崎の風景にはいつも宮交のバスやタクシーが居ますよね。映画内でもガッツリ出てきて「あー、これは宮崎だわw」と映像に説得力マシマシの宮崎感を添えていました。
これらに一度も乗ったことがない県民って存在するのだろうか?電車に乗ったことがない県民の方が探すのラクかもしれないと思ってしまう(^^;
ちなみに、某ガスタンクが見えるバス停はこの作品のために設置されたものだったそうです。本当に存在していたとしたら、読み方はどうだったんだろう?『おおばる』かなぁ(『原』を『ばる』と発音しがちなのは宮崎あるあるのひとつですw)

■黒電話は履歴が残らない
これはどっちかというと90年代より昔のネタになってしまいますがw
80年代前半までは大体の家の電話は黒電話でしたし、確かに90年代前半でも黒電話使ってるお家はそんなに珍しくありませんでした。運営の実家もそうだったよ!
で、黒電話は留守電もナンバーディスプレーも無いですし不便なんですけど、逆手にとればアキコのような偽装も出来たんですよね。だって履歴残らないから!どこに掛けたかなんてバレないもんねw
でもね、当時は当時で偽装を見抜く方法があったんですよ。それは、ダイヤルを回す音の回数。ジーコジーコジーコと3回くらいしか聞こえなかったら、それは177や117あたりに掛けてる証拠!主にお母さんとかは耳を澄ませて聞いてるので油断できなかったぞ☆

■CDウォークマン
持ってましたわー!!!
iPodどころかガラケーもまだ無い90年代は通勤通学に欠かせないアイテムでしたよね。この後登場するMDウォークマンより息が長かったんじゃないかなぁ?
そうそう、CDウォークマンの前はもちろん元祖ウォークマン使ってましたよ!外でも家でも、カセットテープが伸びきってもお気に入りの曲を聴いてました♪
最近の80年代レトロブームの影響もあってか、ウォークマ…じゃない、ポータブルカセットプレーヤーがカセットテープの老舗マクセルブランドで発売されるそうで、ちょっと欲しいなと思っちゃってますw

■ミラクルガール
1989年から92年まで放送されていたアニメ『YAWARA!』の初代OP。
永井真理子さんの大ヒット曲ですね。当時、有線でもしょっちゅう流れてましたし、宮崎名物『動かない1枚画のローカルCM』でもインストルメンタルが使われていたような…w
カラオケでも定番曲のひとつでしたよね♪明るく前向きなメロディと歌詞は歌ってても聴いてても楽しい気分になれるものでした。

■オレンジのカラーボックス
黒電話と同じく、これも正確には80年代いや、ひょっとしたら70年代レトロかもしれませんがw
90年代前半になっても使ってたお家も多かったのでは?
運営の実家にはこれの黄緑バージョンがありました。いつからあって、どういうセンスで買ったのか?不思議で仕方ないくらいに周りの家具とマッチしない、主張の激しい色彩を放つ3段ボックスでしたが、映画のなかではレトロポップな素敵家具みたいになってて、そうか!あれは本来こういうオシャレ使いが出来るモノだったのか!とビックリしたのでした。
安っぽく見えるけど、実家でも軽く20年近くは現役で使われてたので頑丈な造りだったんだろうな。今でも使ってる方案外多いかもしれないですね^^

■PSY・Sのアルバム『HOLIDAY』のジャケット
個人的にいちばん驚いた小ネタはコレでした!めちゃめちゃ好きなアルバムなんです!もちろん今も手元にあります。

このアルバムは1991年12月12日リリースだったのですが、運営はこのアルバムより少し前にリリースされたシングル『Moonshine』が好きすぎて、ちょっと待てば収録されてるアルバムが出るというのに待ちきれずにデパート前の西村楽器店に買いに走ったのでしたw

バブル崩壊直前、最も華やかだった90年代初期の、宝物みたいな思い出のひとつです(*´‐`)

実家のアキコの部屋にあるということは、彼女も運営と同じように西村で当時買ったのかもしれない。そう思うとちょっと嬉しくなっちゃうのでした♪

スポンサーリンク


映画【かくかくしかじか】関東での反応は?

さて、小ネタも満載の名作映画『かくかくしかじか』は先述のとおり宮崎ではミッションインポッシブル越えの超大ヒットとなっているわけですが、宮崎から遠く離れた関東ではどうなんでしょうか?

90年代ネタはともかく、宮崎ネタは通用しそうにない地域だと思いますが…

実際のところどうなのか?当サイト関東スタッフの話をお伝えします。

運営
運営
関東の映画館では『かくかくしかじか』への反応はどうなんだろう?
関東スタッフ
関東スタッフ
宮崎みたいに頻繁に告知されてるわけじゃないし、私が行ったのは東京からそこそこ離れた埼玉の地味な映画館だし、なにより平日の昼間だったから、大入り満員大盛況!ってのはなかったよ
運営
運営
 あー。やはり宮崎以外だと反応薄いかー
関東スタッフ
関東スタッフ
いや、そういうわけでもないよ。私が行ったときは確かに満員御礼ではなかったけど、反応自体は笑うシーンでも感動のシーンでも周りのお客さん見入ってたし反応してたよ。というか、大都会でもない地味な地域の平日の古い映画館のわりにはお客さん入ってた方だと思うよ。あと、私が観に行った日から10日以上経つけど上映回数減ってないから需要あるんだと思う
運営
運営
映画の内容についてはどうだろう?宮崎や金沢から離れた関東ではご当地ネタは通用しないと思うんだけど
関東スタッフ
関東スタッフ
確かに若草通りや青島の砂浜がスクリーンに映ってもその辺りは知らないだろうから反応薄いだろうけど、大泉くんを筆頭に父・健一の大森さんも母のEGUMIさんも北見役の見上さんも編集者役の津田さんも、そして主演の永野さんも名演だった。泣くシーンで客席のあちこちで泣いてる気配あったよ。ご当地ネタ抜きでも物語に没頭できる仕上がりだからだと思う
運営
運営
なるほど。宮崎での盛り上がりとは違うみたいだけど、観た人の反応はイイみたいで一安心だ
関東スタッフ
関東スタッフ
そもそも原作がマンガ大賞2015の大賞作品だもん。好きなヒト多いと思うよ。しかも映画版の本も作者の東村先生が書いてるとなったらファンは観に行ってるヒト多いんじゃないかな。それと、歌手の小林幸子さんを筆頭に漫画家さんとか脚本家さんとかビックネームがSNSで軒並み高評価のツイートしてるからこれからまだ口コミ見て映画館行くヒト増えるかもしれないね
運営
運営
個人的な映画の感想はどうだった?
関東スタッフ
関東スタッフ
宮崎に帰りたいと思ったw 東村先生はいま都内住みだろうし、子ども時代も熊本・福岡と宮崎以外に住んでた時期があるからなのか、宮崎の外に居るからこそ見える『宮崎の魅力』をよく分かってるよなーって感心しちゃった。ノンビリした平らな砂浜と水平線とか、田舎道を走る青ラインの宮交バスとか、全体的にユルユルな宮崎気質とか、あんなの見せられたら私だけじゃなく、結構な数の宮崎出身者は帰りたくなると思うよ

ということで、色んな吸引力を持つ名作『かくかくしかじか』が宮崎以外の都道府県でも今後も順調に好評を得られますようにと思う運営陣なのでした。

スポンサーリンク


旧尾崎テオドラ邸『東村アキコ かくかくしかじか展ー漫画と絵画 永遠のリグレットー』に行ってきた!

ここからは5月24日からスタートした東村アキコ かくかくしかじか展‐漫画と絵画 永遠のリグレット‐の様子をお知らせします。

関東スタッフ
関東スタッフ
担当は私、関東スタッフでお送りしまーす

かくかくしかじか展とは?

映画『かくかくしかじか』公開にあわせてスタートした原作漫画の原画展。映画で使用した小道具や現場での写真なども展示されています。


会場は東京都世田谷区の小田急線『豪徳寺駅』から徒歩10分程の場所にある水色の素敵な洋館、旧尾崎テオドラ邸です。

会期は前期と後期に分かれていて、【前期】2025年5月24日(土)~6月18日(水)【後期】2025年6月20日(金)~7月15日(火)となっています。
前期と後期では展示内容が違うようなので、どちらも行くと更に楽しめそう!チケットは事前予約の入場券が1000円、当日券が1500円(どちらも税込み)なのですが、豪華なアフタヌーンティ付きチケットがあったり、どのチケットもキャッシュレスでの支払いだったりと情報満載なので、詳細は旧尾崎テオドラ邸公式HPでご確認ください。それがいちばん間違いないからね!

かくかくしかじか展、会場の様子はこんな感じ!

豪徳寺駅で電車を降りて、

商店街や

路地を10分近く歩いていくと、

右側にキレイな水色の洋館が見えてきました。
これが旧尾崎テオドラ邸。

旧尾崎テオドラ邸は世田谷区豪徳寺に現存する、
明治21年築、昭和8年に豪徳寺に移築された
水色の洋館です。

引用元:旧尾崎テオドラ邸公式HP

旧尾崎テオドラ邸は建物だけでなく、歴史も、保存のために動いた多くの方々の想いも素敵なので、ぜひ引用元の公式HPで御確認ください♪

かくかくしかじか展の案内図です。

展示のメイン会場である2階ギャラリーでの撮影は撮影禁止ですが、一か所だけフォトスポットが設けられています。その様子はのちほど。

 

1階は受付兼売店になっていて、『かくかくしかじか』だけではなく東村作品がズラリと並んでいました!東村先生グッズもステッカーやキーホルダーなど充実のラインナップでした。

売店横のお部屋。
かくかくしかじか展へのお祝いのお花が沢山飾られていました。

旧尾崎テオドラ邸は外観だけじゃなく建物内も素敵。この食器棚も中に飾られた茶器の数々も優雅で美しかったです。

食器棚の向かい側には『かくかくしかじか』でアキコと日高先生が着ていたジャージのレプリカかな?が!


「着用して写真を撮っていただけます。」の札が付いていました。実際、これを着て撮影してる方いましたね~楽しそうでした♪

部屋の奥の方にはテオドラ邸のイメージに合うキレイな青の着物姿の東村先生等身大パネルが立っておられました。
この優雅な椅子に腰かけたら東村先生とのツーショットも可能ですね。

そして、等身大パネルの更に奥には…

80年代の大ヒット青春ラブコメ『純情クレイジーフルーツ』でお馴染み、松苗あけみ先生の美しい絵が2枚も飾られていました!

映画のワンシーンで小学生のアキコが手に取ったぶ~けの表紙が松苗先生のイラストだったという注釈があり、映画を見たあとなので「そうそう♪」と嬉しかったです。

部屋を出て、2階ギャラリーへの階段に向かっていたところ、色紙を発見。

なんと現在放送されているフジテレビの月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』のロケがテオドラ邸で行われたんですね!色紙は三浦友和さんと小泉今日子さんという大スターお二人のサインでした。すごーい!

一階だけでも相当楽しいけど、本命は2階ギャラリー!美しい階段で上に向かいます。

2階到着!
ギャラリーの反対側に小さなスペースがあって、ここにも『かくかくしかじか』のパンフレット各種が置かれていました。さっきもらった案内図を見たところ、ここはレストルームみたいですね。

パンフレットの傍のお花。華やかで素敵♪

ギャラリーの入口前の大きな『かくかくしかじか』パネル。ここまでは撮影OKでした。

パネルの傍らにもキレイなお花が飾られていました。これはファンの皆さんが贈られたお花なんですって。東村先生、愛されてるな~

ギャラリー内で唯一撮影OKなフォトスポットエリア。『かくかくしかじか』の大切な言葉である「描けッ」を放つ日高先生のパネル。そして映画『かくかくしかじか』に登場した小道具たちも間近で見ることが出来ました。

この絵の具、絵筆たち…!間違いなくあのシーンに出てたやつだっ

かくかくしかじか展で原画を見た感想~原画が持つ伝える力は素晴らしかった。

ここからは写真がないので文字のみですが、沢山の原画を間近で見た感想をお伝えします。

オレンジの丸の中が2階ギャラリーで撮影禁止エリアです。中央にあるガラス張りの大きなアンティーク展示什器には三段の引き出しがあり、その中に沢山の原稿がキレイに並べて展示してあります。壁にも何枚もの原画や撮影現場での写真が展示してありました。

まず、1000円とか1500円とかでこれだけ充実した展示を、こんな素敵な洋館で見させてもらっていいのか!?と思いました。

だって、人気漫画家のしかもマンガ大賞受賞作の原画なんですよ。
どのページも世界に1枚しかないのに、それをワンサカ展示してあるんです。
こんな貴重品、運ぶだけでも大変な作業だし、しかもそれがキレイに展示してある。なんて太っ腹なんだろう!

さすがに触るのはNGだけど、ガラス越しに見る原画はとても近い距離にあって、ホワイトで修正した細かな作業跡さえもハッキリと見ることができました。

これ、いつもは(当たり前だけど)印刷して製本した状態で見てるからウッカリ忘れてるけど、すべて人間が手作業で描いてるんだよな…こんなキレイな直線や曲線、そして表情や背景を、生身の人の手が描いてるだと!?
しかも内容が面白い。漫画家さんってやっぱり凄いなと改めて思いましたねー。

原画のなかには用紙の端に手書きのメッセージが書かれているものもありました。

このへん全部マジメなフォントでお願いします(先生はマジメに言ってるので)
東村アキコ先生の1巻のあるページの原画より

それは、日高先生がみっちゃんの腕の長さに気が付き、例のネーミングを思いつくあのシーンでした。
無茶苦茶デリカシー無くて、初見のときギョッとしたのですが、東村先生は『日高先生は決して悪意で茶化して言ったワケじゃないんだよ』と、それを沢山の読者へ伝えるためにフォント指定をしたのだなと、この走り書きにその想いを感じて、泣きそうになりました。

東村先生は、この数々の一コマを、そしてセリフを、そこに込められた感情を、どんなに大切に思い、それをどう伝えようと、どれだけの時間と体力と精神力、そして技術を費やしたんだろう…気の遠くなるような孤独な作業を、最後にはたったひとりで決めなければならない作業を。

原画を見ることが出来て良かった。原画の伝える力の大きさを垣間見た気がしました。しあわせな機会を頂いたなぁ

原画展に来てよかった!と思ったことが他にも沢山ありました。

あの有名な『探偵ぷっつん物語』の原画コピーが貼ってある『かくかくしかじか』の原画もあったんですよ!東村先生、本当に御実家から東京に持って来てたんですねwww
『かくかくしかじか』に留まらず、現在連載中の『まるさんかくしかく第27話』でも登場している探偵ぷっつん物語、先生が小学生のときに描いたこの原画(に貼ってあるコピー)が始祖なのだなぁと胸が熱くなりました。
このシーンのときの、電話でのヘルプに応じてくれる心強い2人、好きっw

他にも扉絵や表紙のカラー原画も何枚も展示されていました。
第4話の扉絵原画を見ながら、「宮崎でよく見た風景だな。」と思いました。

描かれていたのは、どこまでも続く真っ平な畑まみれの宮崎平野。

「東村先生も宮崎でこの風景を見てだんだ。先生はこれを思い浮かべながらその手で描き、私は先生が描いたこの絵を見て、たった今『平成元年あたりの宮崎でよく見た風景の世界』に里帰りさせてもらってる」と、また目頭が熱くなりました。歳をとると涙腺がゆるんでイカンなw

いちばん好きだなと思ったのは第1話のカラーの扉絵。
宮崎の空と海の柔らかな青の美しさ。そしてチョコレイト色の柔らかな線で描かれたアキコの愛らしさ…表情はキリっと凛々しいんだけど、全体的にフワっとした印象を受けました。
そんな彼女の後ろに背中合わせで立ってる日高先生は彼女の守り神のようにも見えるんですよね。

この展覧会の副題は『永遠のリグレット』

これは、『ずっとずっと悔やんでいる』という感じの言葉なのかな?と私は捉えたのですが、
日高先生の「描け!」という声にずーっと呼応するように漫画を描き続けているアキコのことを、先生はまっすぐ見守ってらっしゃるんじゃないかなって、この絵を見ながらそんなことを個人的には思ったのでした。

かくかくしかじか展、内容が濃くて良い展覧会でした。来てよかった!
映画も見応えあったからもう一回観たいな~

帰りには1階の売店でまるさんかくしかくの3・4巻を買っちゃったよ♪

Advertisements
◇宮崎の美味しいお店や食べ物はコチラ♪※姉妹サイト

古今東西 おいしいものをアナタに・・・

胃袋は笑う。〜宮崎の食べ物・お店〜

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.