MIYAZAKI♥LOVE
平成元年付近や21世紀になった宮崎のことを語ろう
まるさんかくしかく

東村アキコ「まるさんかくしかく」第25話から宮崎&昭和あるあるを語る※ネタばれあり

東村アキコさんがご自身の小学生時代をモデルに描いている、『まるさんかくしかく』。

話の舞台が「1985年(昭和60年)の宮崎」ということもあって、前回に引き続き第25話目を堪能したところで今回も、【つい小ネタに反応してしまう運営のコーナー】をお送りしたいと思います。

本編を堪能してから読んでいただいても良いし、「漫画は気になるけど読んでいない」という方も、良かったら先にこのコーナーに目を通していただき、東村アキコさんの『まるさんかくしかく』に興味を持ってくれたらいいな、なんて思っています(*^^*)

※この先は作品のネタバレを含みますので、ご注意ください…

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「まるさんかくしかく」第25話の小ネタに反応しちゃう運営のコーナー※ネタばれ注意

今回のテーマは「クラブ活動事件!」となっていますが、その内容の随所に当時の時代背景が伺える小ネタが今回も満載でした(^^♪

では、すこし下にスクロールしたところから始めますよ~

さん

いち

 

■ベレー帽
見出し絵から「昭和あるある」が登場しましたね~!当時、漫画家さんといえばベレー帽かぶってるイメージでした。

真っ先に思い浮かぶのは漫画の神様、手塚治虫先生の自画像。その影響が強かったのか多くの漫画家さんの自画像や、作品内の漫画家キャラがベレー帽をかぶってるのを見掛けたものでした。

また代表的なキャラでいうとドラえもんのジャイ子、あとアニメ「サザエさん」で1985年3月放送分まで7年間に渡りサザエさん宅の隣に住んでいた浜さん!こちらは漫画家ではなく洋画家の先生になりますが懐かしいです^^

2024年現在のヤングな漫画家さんの自画像でもベレー帽姿ってあるのだろうか…

■クリスマス・エクスプレスとホテルプラザ宮崎と“とらばーゆ”
本編注釈の「達郎と拓郎と陽水」を読んで、山下達郎さんのクリスマス・イブは83年リリースだったのか!とビックリした運営です。

ここから先は物語の舞台85年から少し先の平成元年あたりの小ネタも入りますがご容赦を♪
平成元年あたりの宮崎の高校生だった運営陣にとって、この曲といえば88年~92年の年末の風物詩だったJR東海クリスマス・エクスプレスのCM!遠距離恋愛中の恋人がクリスマスに新幹線でやってくるという都会的でドラマチックな内容に名曲クリスマス・イブがベストマッチで、テレビで流れるのを見るたび憧れを募らせたものでした^^

82年リリースの井上陽水さんのリバーサイドホテルは、リリースから6年後の88年放送のフジテレビのドラマ「ニューヨーク恋物語」の主題歌として大ヒットした曲…なのですが、個人的には、同時期放送の大人気番組「とんねるずのみなさまのおかげです」での同ドラマパロディ「それ行けマサカズ!」で使われていた記憶の方が強いですw田村正和さん役のタカさんが毎回シュールで面白かったw

そんなトレンディドラマ&大人気コントで流れまくってた名曲リバーサイドホテル、平成元年あたりの高校時代の運営は、夕暮れの橘橋を通るたび密かに脳内でヘビロテしておりました。

当時、橘橋から見える大淀川沿いホテル街にあったホテルプラザ宮崎に、この曲のサビの♪ホテルはリバーサイド 川沿いリバーサイド♪という歌詞と都会的な雰囲気が、ピッタリだったからです。

2024年現在はもう存在しませんが、当時のホテルプラザの灯りとそれを映す大淀川の煌めき、素敵な夜景でした♪

絶賛営業中だった頃のホテルプラザ宮崎(90年代初期発行の手持ち資料より)

そして吉田拓郎さんといえば名曲「結婚しようよ」を思い浮かべる方も多いと思うのですが、個人的には90年代初期に女性向け求人情報誌とらばーゆのCMで使われていた「人間なんて」が印象深いです。

CM版「人間なんて」は女性ボーカル(MICAさんによるカバー)で、♪人間なんてララーラーララララーラー♪という歌詞の繰り返し部分が使われていました。キャッチコピーの「私にキッス」「私がいちばん可愛い」という言葉といい、元気で前向きな女性向けのイメージがあるCMだったなぁ…

この「人間なんて」と有名な「結婚しようよ」の2曲、じつは共に1971年リリースの拓郎さんのアルバムに入ってるんですね~知らなかった!

■古城町
ローカルネタにもほどがあるwですが、このシーンで古城町の名前が出てきたことに、運営はひとりで大盛り上がりしたのでした^^

というのも、古城町というのは本編注釈とおり宮崎市内の町名なのですが、このすぐ隣町に権田原小のモデルであろう江南小があるんですよね。

なので、このシーンでのアッコちゃんの「どこの人の話?」という趣旨の問いに対して甲斐くんが「古城町かな?」と呟いたのは、「近所でそんな人は思い当たらないから江南の隣町の古城町の人かな?」という意味だったんじゃないかなと思うのです。権田原小はあくまでもフィクションの小学校だけど、その近くには古城町があるっぽいぞ!となるとイッキに身近な存在に思えて、物語がより楽しく感じられます♪

そうそう、余談になりますが、古城町の古城小学校はなんと日本初の女性の小学校校長誕生の地です。日本初!東京じゃなく宮崎がいちばん最初だったとは!!!大正9年に25歳の若さで校長になられた鳥原ツル先生、凄いです!

■ジャポニカ学習帳
アッコちゃんの自由帳、このデザインはジャポニカ学習帳っぽいですね~^^
1985年と2024年現在では多くの文房具のデザインがかなり違ってますが、ジャポニカは深緑色のフチに中央の写真というスタイルがずっと変わってなくてすごい!

とはいえ、中央の写真からはアッコちゃんのノートに載ってるチョウチョを含む昆虫シリーズは姿を消し、植物だけになった模様ですが…これも2020年には50周年記念として復刻されていたので、ひょっとしたらまたいずれ出会えるかもしれませんね♪

懐かしいついでに手持ちのジャポニカ学習帳CM(1991年放送)を置いておきます

■「東京の女子大生よ、福岡じゃ足らん」という本気
1985年の宮崎の小学生にとって、福岡というのはそれはそれは都会というイメージだったわけですが、それを飛び越して東京!

この回でも書きましたが、インターネットも九州新幹線もLCCの飛行機も存在しない80年代の宮崎では、それはもはやテレビのなかの存在…しかも女子大生!80年代というのは女子大生ブームで、短大生のお姉さんたちがに憧れの眼差しが向けられていました。

ちなみに火付け役は、1983年スタートの深夜番組オールナイトフジだったんじゃないかな?

東京に女子大生…小学生には危険なくらいの大人の世界を描こうとするその心意気、アッコちゃんの溢れんばかりの本気が感じられます。

■カチューシャとワッカぶらぶらイヤリング(ピアス)
85年の小学生女子が描く東京の女子大生として、これ以上の正解はないと思えるほどの大正解!!!アッコちゃん素晴らしいです!

サイドをカールさせたロングヘアにカチューシャ、そして大きめのワッカのイヤリング…どれもこれも80年代初期~中期に流行ってたのでメチャメチャ見掛けた記憶あるし、漫画のヒロインとかもこういうファッションしてたし、運営も当時カチューシャはけっこう付けてましたw

あとワッカがぶらぶら揺れるイヤリングに至っては90年代初期にも買ってたw

あ、イヤリングって書きましたが、東京の女子大生ともなると85年でも余裕でピアスだったかもしれない。ユーミンの名曲「真珠のピアス」のリリースはそれより前の82年ですから。…うん、キットこの女子大生のワッカぶらぶらのヤツはピアスに違いない!

こちらは1982・84年発行の手持ち資料に載ってる東京の20代女優さん(星野知子さん・かたせ梨乃さん)ご覧のとおり、大きいワッカや丸いモチーフがぶらぶら揺れるタイプのイヤリングやピアスは80年代初期~中期のテレビや広告でしょっちゅう見掛けたし、オシャレさんの定番アクセサリーでした

■オープンカーに対するシビアな視点と海岸の樹々の描き方が上手なあたりに宮崎人の魂を感じる
このシーン、アッコちゃんの意見に深く頷いてしまった運営です。

昔からオシャレなCMとかミュージックビデオとかでもオープンカーでドライブするシーンを見掛けてましたが、あれ急な雨のときとかどうするんだろうと勝手に心配してましたw

自動開閉の屋根ならならまだしも手動じゃ絶対間に合いませんよね…それとも急な雨って他の地域ではそんなに降らないものなのだろうか?南国宮崎が唐突なスコールにやられる率が他県や東京より高いの???

なんにしても、アッコちゃんのこのシビアな視点に宮崎人の魂を感じてしまいました。

あと海岸の樹々の描き方!あれは日頃からワシントニアパームを見慣れてるからこその上手さではないでしょうか。

見慣れてない小学生だったら、ついつい実がなってるヤシの木を描いてしまう確率がグンとアップする気がするんですよ(←勝手な思い込み)

それとこの海岸は沈みゆく夕陽が描かれている点もポイント高いですよね、見えるのは朝陽のみの宮崎の海岸ではない=東京(かもしれない)ということが宮崎人ならすぐ分かるもんねっ( ̄▽ ̄)

■「たけしくん、ハイ!」の前には必ず金銀の紙吹雪が舞う
「たけしくん、ハイ!」は名作でしたよね~!運営宅には原作のエッセイ本もありました。というか、この本がある御宅いっぱいあったのでは?ドラマも本も流行りましたもんね。

ひょうきん族が最高視聴率を叩き出した85年に、ひょうきん族の顔であるビートたけしさんが書いたエッセイのドラマ化ですもん、日本中が夢中になるのも納得です。

初回だったかな?タケちゃん本人が登場する回があって、めっちゃビックリしたし盛り上がったのも覚えてます^^

…いかん、ドラマ本編については語りだしたら止まらないのでこの辺にしておきますw

さて、本編注釈にあるとおり、このドラマはNHK総合の「銀河テレビ小説」の枠で放送されていたのですが、この枠ではお決まりの演出があったんですよ。

当時の銀河テレビ小説は月~金の帯番組で21:40スタートだったのですが、本編に入る前に必ず画面いっぱいに金銀の紙吹雪が舞っていたのです。

雑でスミマセン^^;でも、1980年代の銀河テレビ小説枠のOPはこんな感じだったんです!


この紙吹雪画面にはフルートみたいな金管楽器の♪ピロロ ピロロ ピロロ ピロロ ピー♪みたいなBGMが合わせられていました。

毎回必ずこれが流れてから、ようやくドラマ本編のタイトル画面が流れるというパターンで、ドラマ自体にOP曲がある場合でも、これが流れてからようやくそれが始まるというw

なので、個々のドラマのOP画面や曲はあまり覚えていないのですが、この画面と♪ピロロ ピー♪というBGMだけは未だに覚えています。

あと余談なりますが、運営は小学校低学年あたりまではこの画面が流れると親から「ほら!もう寝る時間よ~」と言われてましたw

■微妙に古い年代の曲で煽る父・ケンイチ
このシーンの父・ケンイチの煽りっぷりの素晴らしさよwwwむかつくw最高ですので、ぜひ本編でご確認ください!

煽りフレーズからみるに、使われている曲は1980年の大ヒット曲「ダンシングオールナイト」と1981年の大ヒット曲「ルビーの指環」ですね。どちらも渋くてカッコイイ大人の曲なのに、なんて使い方するんだケンイチめーっ!

それにしても大ヒット曲とはいえ物語の舞台1985年の数年前に流行った曲を使うということは、ケンイチにとってこの2曲は長年のお気に入りなのかもしれませんね。カラオケの十八番だったりしてw

(余談ですが85年はヤングが集うカラオケボックスが宮崎に乱立する直前だったので、カラオケはもっぱら宴会や飲み屋さんで行なわれていました)

■ファーストガンダム世代ですな
運営が小3~4の頃、同級生の男子たちが急に、しかも一斉にガンダムにハマり始めたのを覚えています。

メグさんも彼らと同時期にハマったんじゃないかな?4年生のアッコちゃんからみたら大人も大人の6年生メグさんですが、運営陣の2歳くらい下の世代かな?と思うので、そうなると小1~2でガンダムにハマったことになる…この年齢にとってはかなり大人っぽい内容だったと思うから、それに喰らいついて行ったメグさん凄いわ!

そして物語の舞台である85年はZガンダムが放送された年ですから、そりゃもう彼女の創作意欲はバンバンに湧きまくってたろうなと思いますw

ビンタの紋章輝くゴンダム、完成が待たれますね!

…にしても、運営は残念ながらガンダムに疎いので平べったいことしか分からないのですが、このシーンはガンダム好きの方が読んだらもっと色んな発見があるんだろうなぁ。

詳細はぜひ本編で楽しんで頂きたいです^^

そうそう、テレビ放送において深刻な「一部地域を除く」の常連だった昭和の宮崎ですが、ファーストガンダムは日曜15:00~15:30、Zガンダムは火曜17:30~18:00に、どちらも「一部地域を除く」をめでたく回避してMRTで放送されていたもようです^^

Zガンダムをやってた枠は月~金のアニメ枠で、たしか、毎回おぐらチェーンのCMが流れてたような…平成元年あたりに聖闘士星矢が放送されたのもこの枠でしたね♪

■マリオの1-2の背景
1985年といえばスーパーマリオブラザーズ!この年の9月13日に発売されましたが、価格が5000円程と小学生のお小遣いで買うには高額だったので、数か月後のクリスマスやお正月にゲットした子ども達も多かったのではないでしょうか?というか、運営がそうでしたw

数か月かけて親に頼み込んで、この年のクリスマスにようやくファミコン本体と一緒にマリオのカセットを買ってもらえたのでした。

それからはもう冬休み中、延々とプレイしてたなぁ。懐かしいです^^

なので、1-2発言には思わず吹き出してしまいましたwたしかにベタ塗りが必要なステージだよね!

余談ですが、個人的には2‐2が苦手でした。ゲッソー許すまじ!!!

以上!『まるさんかくしかく』25話目の「宮崎&昭和あるある」でしたが、今回の見どころはなんといってもアッコちゃん渾身の一作「東京の女子大生の大人っぽい恋物語」です!

かれこれ10回は読み直しているのですが、小太郎登場のシーンで毎回笑ってしまうwこんなのズルいよっww

メグさんという強力なキャラの登場も素晴らしいし、全貌は是非とも本編で確認して頂けたらと思います♪あと、ベタ塗部隊に幸あれ!!!

ということで、この先もどんなことが起きるのか?「宮崎&昭和あるある」とともに次回も楽しみです!

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