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宮崎の郷土菓子「ねりくり」!歴史や呼び名の違いと簡単レシピを解説

宮崎県を代表する郷土菓子「ねりくり」は、さつまいもとお餅を主な材料に使った素朴で優しい甘さが特徴の一品です。このお菓子は都城市を中心に古くから家庭で作られており、地域の人々の温かい生活に寄り添ってきました。

その一方で、「ねったぼ」や「からいも餅」といった地域ごとに異なる名前で呼ばれ、九州全体で親しまれています。

そんな「ねりくり」ですが、最近では『まるさんかくしかく』で登場したばかりでなく、『秘密のケンミンSHOW極』や『THE TIME,』で取り上げられたことが記憶に新しいところではないでしょうか?

そこでこの記事では、「ねりくり」の歴史や作り方、地域特有の呼び名の違い、さらにはアレンジの楽しみ方まで詳しくご紹介します。

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ねりくりの歴史と背景


「ねりくり」は江戸時代に生まれたと言われており、お正月に余った餅と地元で採れるさつまいもを無駄なく活用するために考案されました。

さつまいもを加えることで、腹持ちが良くエネルギー源としても優れており、農作業の合間の軽食や子どものおやつとして定着していったとされています。

さらに「ねりくり」は、その素朴な味わいが多くの人々に愛され、今では地域の特産品や観光客へのお土産としても注目を集めています。

家庭で作られるだけでなく、和菓子店や地元のイベントでも提供される機会が増えています。

家庭で簡単に作れる「ねりくり」のレシピ

材料(4~6人分)

  • 餅:200g
  • さつまいも:中サイズ1~2本
  • きな粉:適量
  • 砂糖:お好みで

作り方

  1. さつまいもを柔らかく蒸す
    さつまいもを皮ごと蒸すか茹でて柔らかくします。茹で上がったら皮をむき、つぶして滑らかにします。
  2. 餅を加熱して柔らかくする
    餅を電子レンジや鍋で加熱し、柔らかくします。
  3. さつまいもと餅を練り合わせる
    さつまいもと餅を混ぜ、手やスプーンを使ってしっかりと練り込みます。このとき、甘さを足したい場合は砂糖を加えます。
  4. 形を整える
    練り合わせた生地を手で丸めたり平たくしたりして成形します。
  5. 仕上げにきな粉をまぶす
    最後にきな粉を全体にまぶして完成です。温かい状態でも冷ましてからでもおいしくいただけます。

地域による呼び名の違いとその背景

「ねりくり」は、宮崎だけでなく九州各地で親しまれており、地域ごとに異なる呼び名が存在します。

宮崎県:ねりくり

宮崎県都城市では「ねりくり」と呼ばれ、その名の通り、さつまいもと餅を練り合わせたシンプルな郷土菓子として愛されています。

鹿児島県:ねったぼ

隣接する鹿児島県では「ねったぼ」という名前で親しまれています。この名前は、「練ったもの」という意味を持つ鹿児島の方言に由来しています。

熊本県:からいも餅

熊本や九州北部では、さつまいもを「からいも」と呼ぶことから「からいも餅」という名前が使われています。この呼び方は、九州全体でさつまいもが広く栽培されてきた歴史と関係しています。

こうした呼び名の違いは、地域ごとの生活文化や方言が反映されており、その土地ならではの暮らしぶりや食文化を感じさせてくれます。

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アレンジの幅広さで楽しむ「ねりくり」

「ねりくり」はそのシンプルさゆえ、さまざまなアレンジを加えて楽しむことができます。

  • 黒蜜や抹茶をプラス
    甘さを引き立てる黒蜜や抹茶パウダーを加えると、和スイーツとしてさらに魅力が増します。
  • 焼き目をつけて香ばしく
    フライパンやトースターで軽く焼き目をつけると、外側は香ばしく中は柔らかい独特の食感が楽しめます。
  • 塩味でアレンジ
    砂糖を控えめにし、少量の塩を加えることで甘じょっぱい味わいを引き出し、おやつだけでなく軽食としても活躍します。

「ねりくり」の現代的なアレンジと活用法

伝統的な「ねりくり」は、その素朴さゆえに現代の食生活やライフスタイルにも自然と溶け込む可能性を秘めています。

ここでは、ねりくりのさらなる楽しみ方や活用法についてご紹介します。

現代的なスイーツとしての進化


洋風アレンジの「ねりくり」

「ねりくり」の生地にバターやシナモンを加えれば、洋菓子風の風味が楽しめます。また、ねりくりをベースにしてミニタルトやマフィンの具材として活用するのもおすすめ。ホイップクリームやフルーツを添えることで、パーティーデザートにもなる一品に変身します。

ヘルシースイーツとしての活用

さつまいもをたっぷり使う「ねりくり」は、自然な甘みと栄養価が魅力です。砂糖を使わずにさつまいも本来の甘みを活かせば、ヘルシーなスイーツとしてダイエット中や健康志向の方にもぴったり。オートミールやナッツを混ぜ込むと食感に変化をつけることができます。

食事やイベントでの楽しみ方


軽食としてのアレンジ

「ねりくり」は甘いだけでなく、塩味を効かせておかず風に仕上げることも可能です。例えば、ゴマや青のりをトッピングしたり、少量の醤油を加えて風味を変えると、和風のおやつや軽食になります。

季節行事やイベントに取り入れる

「ねりくり」は地元のイベントやお祭りなどで提供されることが多いですが、自宅でも季節行事のメニューとして楽しむことができます。お正月や秋の収穫祭、子どもの誕生日会など、手作りで提供することで会話が弾む一品となるでしょう。

保存とアレンジのアイデア


冷凍保存で作り置き可能

ねりくりは冷凍保存ができるため、作り置きしておくと便利です。一口サイズに成形してラップに包み、冷凍庫で保存すれば、必要な分だけ解凍してすぐに楽しめます。

リメイクアイデア

残ったねりくりをトーストのトッピングにしたり、アイスクリームの添え物として使うのもおすすめです。また、スープやサラダに添えると、意外なアクセントになります。

まとめ:伝統と現代が融合する「ねりくり」の魅力

宮崎の伝統菓子「ねりくり」は、昔ながらの味わいを楽しめるだけでなく、現代的なアレンジを加えることで新たな魅力を引き出すことができます。

その素朴な味わいは、家庭の団らんや地域の文化を感じるひとときをもたらしてくれるでしょう。

  • 伝統的な「ねりくり」:さつまいもと餅のシンプルな組み合わせが魅力。
  • 地域ごとの呼び名:「ねったぼ」や「からいも餅」など、地域文化を反映した多彩な呼び名が存在。
  • アレンジの幅広さ:洋風スイーツ、塩味アレンジ、軽食や行事食への活用も可能。
  • 保存とリメイク:冷凍保存やトースト、アイスのトッピングとしても楽しめる。

「ねりくり」は、素材の味を活かした素朴な郷土菓子でありながら、現代の食文化にも柔軟に対応できる無限の可能性を秘めています。

手作りでその魅力を堪能したり、地元の味を実際に訪れて味わったりすることで、宮崎や九州の豊かな文化を感じてみてはいかがでしょうか。

家族や友人と楽しむ「ねりくり」の時間が、温かい思い出となりますように。

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