“UMKとMRT”は仲が悪い?という噂がありますが、実際は信ぴょう性のない話で、両局は独自の出演者や企画で宮崎の地域文化を支えています。
今回は、宮崎のローカルテレビ局・UMKとMRTに出演している、宮崎出身やゆかりのある芸能人の出演状況を交えながら、両局が不仲?の噂の真相と地元タレントの活躍をわかりやすく解説します。
UMKとMRTは仲が悪い?という噂の発端と真相
宮崎のテレビ談義はだいたい、「民放が2局」あたりから始まりますが、今回この宮崎のローカル局同士が“仲が悪い?”なんていう噂の火種は、2025年5月1日放送の『アメトーーク!』「こんなにいたぞ!宮崎県出身芸人」回。とろサーモン、永野、蛙亭イワクラ、オカリナ、ジェラードンかみちぃ、ずん・やす、カラタチ前田ら、宮崎ゆかりの面々が集結して宮崎トークを炸裂させました。
そこで話題になったのが、「UMKとMRTは仲が悪い」?という発言…(;^_^A
放送直後、SNSでは「UMKとMRTって仲悪いの?」系のポストが散見され、ローカル局“派閥”っぽいノリが一気に可視化されたのです。
その上宮崎では同回がMRTで遅れネットされる事情も相まって、話題が二度波のように広がりました。
アメトーーク「宮崎出身芸人」回での話題
当該回はテレビ朝日系列の本放送が2025年5月1日。出演者は公式に明記され、宮崎色がとにかく濃い顔ぶれでした。番組の趣旨は“宮崎愛”を大いに語ることでしたが、その愛が深いだけに、県民だからこその納得の、宮崎をいじりまくった発言も多く見られました(笑)
そんな「宮崎いじり発言」の一つに欠かせないのが、宮崎のテレビ事情について。なんといっても『アメトーーク!』の宮崎における放送事情は、MRTでは遅れネットされており(普段は月曜深夜帯)、今回の「宮崎県出身芸人」もMRTで後日放送となりました。(ちなみにUMK側の公式アカウントは、「(放送するのは)うちじゃないよ」と軽妙に案内していた様子もみられたとか)
宮崎県民が出演している番組ですら遅れての放送される、という状態となることから、当然ながら番組に出演していた宮崎芸人たちは、この放送事情を大いにネタにしていましたが、こういったテレビネタの話の流れから、「UMKとMRTは仲が悪い」という話になったのです。
SNSでの反応は?
さてこの件については、放送当夜〜翌日にかけて、SNSでは「UMKとMRTが仲悪い(片方に出ると他方に出られない)」というニュアンスの視聴メモが散見されており、投稿はあくまで個人の感想ですが、「仲悪いんだ」と驚くリアクションもあり、いかにも“ご当地あるある”として広がった格好ですね。
こういったことから、確かに番組内で、「仲が悪い」といった発言は見られたものの、これについてはあくまで、番組で笑いの流れを受けた視聴者の受け取りとして共有されたもの、という位置づけで読むのが妥当です。
噂の信ぴょう性と実際の関係性
宮崎の2つのローカル局が「仲が悪い?」。これは実際のところどうなのか?冒頭でも触れていますが、あくまで番組内のネタのひとつとして芸人が語ってはいたものの、実際のところ信ぴょう性のない噂に過ぎません。
これは「仲が悪い」ではなく、おそらく実態は“編成と制作ラインの違いによる棲み分け”。
UMKは日本唯一の3局クロスネット(FNN・NNN・ANNに加盟)という特殊な局ですが、その一方で自社制作やローカル企画も多彩。たとえばドラマ『ひまわりっ~宮崎レジェンド2~』では、イワクラ(蛙亭)・久保田かずのぶ(とろサーモン)・オカリナ(おかずクラブ)ら宮崎出身の芸人が本人役で登場しました。
またMRTでも自社制作番組はありますが、中でもバラエティ番組『わけもん!!』は地元ロケには積極的に芸能人を起用しており、そこに宮崎出身のジェラードンやいぬ、ずんのやすがレギュラーでコーナーを担当しています。
ただこれらの芸能人がうまく「裏」の局と被らないようにキャスティングされているのか?結果として「この芸人はUMKでよく見る/あの芸人はMRTでよく見る」という“見え方の偏り”が生まれ、冗談半分に“どっち派?”が語られているのが実像です。
UMKに出演している芸能人のラインナップ
UMKテレビ宮崎は、日本で唯一のフジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日の3系列クロスネット局という特異な立ち位置にありますが、「宮崎出身芸能人枠」を活かしたローカル番組も見られます
ここではUMK出演芸能人について、レギュラー番組や特番、イベント出演など切り口別にご紹介します。
蛙亭イワクラや久保田かずのぶのレギュラー番組
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蛙亭・イワクラ
過去に冠番組『よかとこ発見!蛙亭イワクラ使節団』が県内で人気を博しました(2024年3月に終了)。地元ネタ満載のロケ企画で、宮崎愛をユーモアたっぷりに伝えてくれました。 -
とろサーモン・久保田かずのぶ
最近再登場し話題となったのが『よかばん!!』への復帰と新企画スタート。2025年4月には「リフォームした部屋を賃貸に出す」というユニークなコーナーが「よかばん!!」で組まれ、新興不動産が登場する企画も展開されました。
これにより、久保田さんは“UMKの看板芸人”として再び注目されており、地元感とユーモアを両立した企画が定着感を深めています。
UMK制作ドラマや情報番組で活躍する芸能人
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東村アキコさん
宮崎出身の人気漫画家である東村アキコさん原作のドラマ『ひまわりっ〜宮崎レジェンド〜』(UMK制作)では、文芸監修やスタジオ出演など、制作過程にも深く関与。UMK公式でも「この作品をドラマ化したいと初めて手をあげてくれたのがUMKさん」「素晴らしい作品にしてくれて感謝しています」との発言がありました。
さらに、東村さんデザインの宮崎市制100周年記念ロゴ“みやねこ”は、UMK番組『U‑doki』内でも紹介され、スタジオ出演して想いを語りました。「スタジオに来ていただき、ロゴに込めた想いなどを伺いました」と公式Facebookでコメントがあります。 -
佐藤信長さん(俳優)
宮崎県出身の俳優である佐藤信長さんは、UMKの情報番組『4時どき!』や『#Link』の御意見番として出演中。番組公式でも「御意見番 佐藤信長」と明記されており、宮崎の話題を率直に語る姿が好評です。
また、2025年4月21日の放送では、自身がプロデュースする「冷や汁カレー」のレトルト化プロジェクトが特集され、製造現場に密着した内容が取り上げられました 。これは「4時どき!」内で観られた斬新な取り組みで、地元発アイデアがテレビで具現化する好例として話題になりました。
MRTに出演している芸能人のラインナップ
MRT宮崎放送では、特にバラエティ番組『わけもん!!』が宮崎の話題の発信源として存在感を放っていて、宮崎県民が楽しめる企画が多く、その出演者はアナウンサーだけでなく宮崎出身の芸人を積極的に起用しています。
また他の自社制作番組においても、丸商建設が提供する特番シリーズでは、宮崎と縁の深い人物を起用しており、そのつながりで大物芸能人も数多くゲスト出演しています。
『わけもん!!』のレギュラー&主要出演者
現在の『わけもん!!』レギュラーには、宮崎出身のずん・やす、全国的に活躍するジェラードン、そして個性派コンビいぬが揃い踏み。いずれも地元ロケで番組を盛り上げ、宮崎ならではの話題を楽しく発信しています。
さらに、吉本住みます芸人として活動するチキンナンゴーも出演しています。
「宮崎県民が選ぶ!うどんランキング」で初登場した宮崎の観光大使
先日「わけもん」の番組内でも特に盛り上がった企画が、「宮崎県民が選ぶ!うどんランキングTOP10」。応募総数は2,200通を超え、県内各地の名店がエントリー。2025年放送のこの特集では、ゲストにおかずクラブ(オカリナ・ゆいP)が登場しました。
ここでオカリナさんは宮崎県出身ということもあり、幼少期エピソードを交えながらレポートしていましたが、意外にも「わけもん」の出演はこれが初めてだったそうです。
丸商建設提供『山本圭壱がてげ接待!!』シリーズ
もうひとつのMRTの目玉が、丸商建設提供の不定期特番『山本圭壱がてげ接待!!』シリーズ。
宮崎出身ではありませんが、宮崎と縁が深い極楽とんぼ・山本圭壱さんがMCを務め、宮崎ならではのロケ企画を展開します。
なお2025年7月放送の第12弾ではキングコング(西野亮廣・梶原雄太)をゲストに迎え、宮崎らしいスポーツの対決や地元グルメを堪能する様子が放送されました。
また過去回でも、地元出身タレントや著名芸人を迎え、宮崎を満喫する様子や、この放送でしか聞けない話など、宮崎でしか放送されない番組でありながら、内容はかなり濃いものとなっています。
宮崎のローカルタレント事情:県民に馴染む“顔”たち
宮崎には、地元のラジオ・テレビで活躍し、親しみやすさと安心感を感じさせるローカルタレントが多数います。以下は代表的な顔ぶれと、その活動状況です。
ポッキー(坂元誠一) — FM宮崎の長寿パーソナリティ
本名・坂元誠一さん/芸名:DJ POCKY。1985年にFM宮崎に入社、ディスクジョッキーやフリーアナウンサーとして幅広く活躍。その後フリーとなり県内のみならず九州エリアや東京、ハワイでも活動実績あるとのこと。
ちなみに以前、FM宮崎とMRTラジオの同時放送企画というのがあり、そこで武坊こと川野武文アナウンサーと共演したという記憶がありますが、「奥様に人気の武坊」に対して、「若者に人気のポッキー」という立ち位置が印象的でしたね。
Mr.バニー — UMK専属のローカルアイコン
大学在学中からUMKで“バニーボーイ”として『さんさんサタデー』に出演し、そのキャラで人気が定着。以降もUMKへの出演が続き“UMK以外には出ない”くらい愛が深い(笑)宮崎を代表するローカルタレントではないでしょうか。
田代剛 — MRT退社後にフリー転身、UMKでも活躍
かつてMRTのアナウンサーとして親しまれていた、宮崎出身の田代剛さんは、2020年4月に退社しフリーに。現在は鉄道アナウンサーとしてUMKの情報番組に出演されています。
高橋巨典 — UMK・MRT両局CMに登場で話題に
高橋巨典さんはUMK退社後しばらく県外で活動していましたが、X(旧Twitter)の投稿によると、MRT夕方番組『Check!』内で流れるCMに最近出演したことが話題になりました。
ちなみに余談ですが、UMKの懐かし映像にはよく、高橋巨典さんの姿が映っています。
坂井淳子 — MRTラジオで活躍中の“ハイパーローカル”
元FM宮崎を経て、現在はMRTラジオ『GO!GO!ワイド』水〜金曜日を担当し、地元リスナーとの繋がりを大切にする“ハイパーローカル・アナ”として人気。20年以上のの長寿番組を担う存在です。
木村つづく — FM宮崎・MRTに出演するフリーパーソナリティ
FM宮崎の番組『HYBRID MORNING』に出演中で、MRTでも『つづくさんのどようだよ』という冠番組を持っているという、UMKと関係の深いのFM宮崎とMRT両方に出演中の、貴重なローカルタレントです。
濱田詩朗 — ミュージシャン兼ローカルタレント
バンド「NIHIL TENTION」でデビューし、現在はFM宮崎でパーソナリティ、YouTubeやケーブルテレビにも出演するマルチタレント。UMK情報番組や地元制作番組でもおなじみです。
全国区タレントで、宮崎ローカルにも登場した顔ぶれ
最後に山本圭壱さんだけでなく、全国的に知られる芸能人で、宮崎のTV局へ定期的に出演した実績のある方も複数います。
- 松尾龍(ジャニーズJr./SpeciaL)
MRT『わけもん!!』に“スペシャル”としてレギュラー出演中。地元の伝統文化に触れる企画にも参加し、若年層の視聴者からの支持を集めています。 - 藤岡弘、
かつてMRT『わけもん!』の人気コーナー「藤岡弘、の宮崎ぶらり旅」に長期間出演。仮面ライダー俳優としての知名度を活かし、地元の旅番組を盛り上げました(2023年3月まで出演) - サラオレイン
2014年からMRTのイメージソングに起用されていたことから、MRT主催のイベント(まつり宮崎など)のゲスト出演していた時期がありました。 - クリスティーン春香
UMK『#Link』でコメンテーターとして出演していました。
さいごに
こうしてみると確かに、両方の局に出演している芸能人やローカルタレントはほとんどいませんが、そこは「不仲」というよりも、出演者が被らないように、互いの局に配慮し合っている、ということなのかもしれませんね。
実際のところ、互いの局のことについて、楽しくネタにしている場面を見ることもあります。
宮崎のローカルメディアは、県民に寄り添いながら、それぞれの個性を活かして独自の色を出しています。ネガティブな噂に惑わされず、各局の出演者や企画を楽しむことが何より大切です。
今後も地元タレントと全国区の魅力が融合する番組展開に、期待しましょう^^