MIYAZAKI♥LOVE
平成元年付近や21世紀になった宮崎のことを語ろう
平成元年あたり学生時代の思い出

ヤマザキのシュガーロールと平成元年あたりの高校生たちが昼休みに食べたシュガーデニッシュ

平成元年あたりの宮崎の高校は、大きく2つに分けることが出来たのではないだろうか?
それは、『購買のパンが充実していた高校』と『そうではなかった高校』

これは『そうではなかった高校』に通っていた者たちの
ある日のお話。

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平成元年あたりの宮崎、ある日の高校の休み時間

2時間目、体育だった。

体育館の横には60円のカップ自販機。

中途半端な値段だなぁと思いつつ、
高校生たちは今日も財布の中の貴重な小銭をチャリンチャリンと投入し、
各々好きなジュースのボタンを押して、

自販機前のベンチでその味を楽しむ。
懐かしのカップ自販機が主役の写真(少しだけ鮮明に写ってる)も載せておきますね♪

ひとりがマスカットソーダ片手にこう言った。

高校生B
高校生B
実はよね
今日、お弁当持って来ちょらんとよ
高校生C
高校生C
マジでや、朝んお弁当注文でなんか頼んだ?

ミルクティーが取り出し口のカップに注がれるのを眺めつつの友人の問いに、

高校生B
高校生B
いや、遅刻ギリギリやったかい間に合わんかったとよね…

 

お気に入りのオレンジジュースを飲みながら
もうひとりの友人は言った。

高校生A
高校生A
ほら、もー!じゃかい いっつももっと早く来ないって言っちょるがねー!!!
高校生B
高校生B
ごめんてー でもよね、考えがあるとよ 
高校生C
高校生C
え?なんね

友人たちの問いに、
マスカットソーダをグイと一口飲んでから彼女は言った。

高校生B
高校生B
あそこ見てん

指さす先には、学校と公道を分かつ、褪せたグリーンの金網ネット。

そしてそのネットには、ポッカリと穴が空いていた。

学校の金網ネットに人が通れる大きさの穴が空いているなど、
令和では防犯上考えられない事かもしれないが、

当時のこの高校では全く気にも留められない日常風景だった。

大人とこども、どちらも危機感がてっげ『てげてげ』である。

高校生B
高校生B
あそこから出たら学校んまえのヤマザキショップに行けるわー♪じゃかい、お昼休みになったら速攻であそこかい買いに行こうって思っちょると
高校生A
高校生A
え。マジでや!?
高校生C
高校生C
ヤバいっちゃない?それは
高校生B
高校生B
大丈夫やが~♪だって目の前やじ?買って帰って来るとに5分も掛からんもん
高校生A
高校生A
んー…アンタひとりじゃなんか心配やが
高校生C
高校生C
じゃんね。仕方ない、ウチらも付き合うわ 
高校生B
高校生B
やったね♪感謝感謝 

そんなこんなで彼女たちは、
お昼を知らせるチャイムが鳴ると、口角の片っぽを少しだけ上にあげてから各々アイコンタクトをとり、自由への穴をくぐったのだった。

平成元年あたりの宮崎にあった、とあるヤマザキショップでのこと

すぐそばのヤマザキショップは古くて、お婆ちゃんが店番をしていて、
コンビニより品揃えが少ない。

洗剤や調味料、それとアイスのケースはあるけど肉まんなどは置いてなくて、
だけどヤマザキショップだからヤマザキのパンは色々置いてある。

お弁当を忘れてきた高校生は嬉々としてパンの袋をひとつ手に取った。

高校生B
高校生B
コレコレ♪

袋の中には、15cm程の細長く平たいデニッシュパンが5~6本。
表面には白いシュガーアイシングが掛かっている。

工場直売品なのだろうか?

袋には商品名のプリントなどは無く、後ろに貼ってある小さな白いシールに、
『山崎製パン シュガーデニッシュ』

それと消費期限だけが素っ気なく印字されていた。

他の情報は、別に貼られた値札シールのみ。

高校生B
高校生B
他のスーパーとかコンビニでは見かけんとよねー
高校生A
高校生A
たしかに知らんパンやわ。はじめて見た!
高校生C
高校生C
ウチん近くのスーパーでも見たことないなぁ
高校生B
高校生B
デニッシュに掛かっちょる白いヤツが甘くて最高やとよ!教室戻ったらふたりとも味見してんない♪

キャッキャキャッキャ言いつつお婆ちゃんに代金を渡し、
彼女たちは小さな冒険を終えて学校へ戻って行ったのだった。

さて、

エスケープ慣れしていた方々なら分かると思うが、

お昼休みに抜け出して近場の店に行って戻って来るなど、超悪手だ。100パーセント見つかる。

かくして彼女たちは校庭で待ち構えていた生徒指導の先生にあっさり捕まり、
コッテリ絞られたうえに主犯のシュガーデニッシュは没収され…

それが彼女の手元に戻ってきたのは、空きっ腹のままやり過ごした6限目が終わってからだった。

平成元年あたりに食べたヤマザキのシュガーデニッシュのこと

高校生B
高校生B
やっと食べられる…(;▽;)

放課後の職員室でシュガーデニッシュと感動の再会を果たした彼女は、部室で袋を開けた。

高校生C
高校生C
まったくもー!
ウチらがお弁当のオカズ分けたかいなんとかなったけど、あんままじゃアンタ餓死しちょったかんしれんじ (# ゚Д゚)
高校生A
高校生A
マジで感謝しないよー!先生に怒られた分とオカズの分の貸しは返してもらうかいねっ(#・∀・)
高校生B
高校生B
いやー…まさか見つかるとは思わんかったorz
マジでごめん!とりあえず、まずは感謝のシュガーデニッシュをどうぞ!


そう言って手渡されたシュガーデニッシュは、表面が甘い蜜で覆われてペタペタ冷んやりしていた。

デニッシュ生地は、焼き立てのパリパリサクッとした感じとは真逆のシットリ感とモシュッという穏やかな食感。

味もバターのまろやかさと控えめな甘さで穏やかだ。

高校生A
高校生A
なるほど美味しい。上に掛かっちょる白いのが甘くてシャリシャリでイイね~
高校生C
高校生C
デニッシュやかいバターも効いててリッチな感じやとに、何本も入って100円ちょいはお得やわ!…じゃけど、次買うときは放課後やね(#・∀・)
高校生B
高校生B
じゃんね。もう昼に抜け出すのはナシやわ…てげおじかった…二度と道連れにせんかい安心してっ(;▽;)
高校生A
高校生A
あと、アンタはもうちょっと早く学校に来ない!遅刻ギリギリに来るかいお弁当忘れるっちゃが! (# ゚Д゚)

その言葉はスルーしつつ、主犯はシュガーデニッシュをもう1本頬張るのだった。

 

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平成元年あたりに食べたヤマザキのシュガーデニッシュと同じパンは存在するのか…?

ヤマザキといえば正式名称【山崎製パン】

いわずと知れた日本最大のパンメーカーです。

個人的には、あまりにメジャーすぎて逆に見落としがちなメーカーさんでもあります(^^;

ですが学生時代、1987年に登場したまるごとソーセージをはじめ、イチゴスペシャルや財布がリッチなときにはまるごとバナナ、

なにより1990年に大ヒットしたチーズ蒸しパン(正式名称:ソフトチーズ→北海道チーズ蒸しケーキ)が登場したときは、もう狂ったようにチーズ蒸しパンばかり食べていた思い出がありますw

日常に溶け込んでるメーカーさんですよね(´ー`*)

シュガーデニッシュもそんな思い出のパンのひとつなのですが、

どんなに調べても『BIGシュガーデニッシュ』の情報は出てくるけど、
あの頃めっちゃ食べてた『1袋数個入りシュガーデニッシュ』の情報が出てこない(泣)

ですが。山崎製パン公式HPの記事に、

ヤマザキでは工場ごとに企画開発を行っており、
引用元:山崎製パン公式HP~チョコの山エピソードより~

という一文があるので、これはひょっとすると九州のヤマザキ…宮崎だと熊本工場かな?の試験的オリジナル商品だったのかもしれませんね。

そして先述のBIGシュガーデニッシュに『BIG』と付いているあたり、それよりちいさなシュガーデニッシュが存在した名残だろうし、その可能性があるんじゃないかなと思っています。

それにしても、あの1袋にいっぱい入ったシュガーデニッシュの情報が出てこないということは、もうあの味は食べられないってことなのかな…

と、センチメンタルな雰囲気出しましたが、大丈夫!

多分あのシュガーデニッシュって、ヤマザキの超ロングセラーパンの系譜なんですよね。

ヤマザキで、デニッシュ生地で、シュガーアイシング掛けといえば外せないパン…

近年再注目を浴びる機会も多いので、ご存じの方も多いのでは?

そう!『ミニスナックゴールド』です。

2017年時点の公式HP記事でもこう紹介されているとおり、1970年から販売されている50年以上もの歴史があるパンなんですよね。

直径約18cmのビッグサイズ、安定の美味しさと満足感で”最強のコスパ菓子パン”との呼び声も高い、ミニスナックゴールド。およそ半世紀にわたり幅広い世代に愛され続けている、ヤマザキでも随一のロングセラーペストリーです。


引用元:山崎製パン公式HP

意識したことないパンだったけど、平成元年あたりで既に「愛されて20年」のロングセラーだったんだなぁ。

パン生地といい、アイシング掛けといい、時系列といい、
あのシュガーデニッシュはミニスナックゴールドの亜種と考えて間違いないと思います。

それにしても、ミニスナックゴールド美味しそうだけど…かなり大きいからチョイ食べ難そうだなって思いつつも、

あの独特なうずまきを外側から解いて食べる方々も多いらしいので、食べる楽しみ的なトコもありますね♪

でも…そうじゃなく!(笑)デニッシュを小分けで食べたいんや!!!

あのダバダバ蜜掛けされたチープなバター味の庶民的デニッシュのコンパクトなヤツを1個づつチマチマ食いたいんだよ!

そうなると、ミニスナックゴールドはビッグなんだよね。名前にはミニってついてるのに…

と思いながらスーパーのパン売り場を眺めてて見つけたのがコチラ。

ヤマザキのシュガーロール 5個入り:178円』


引用元:山崎製パン公式HP

クロワッサンとデニッシュは名前は違えど、原料製法ともにほぼ同じなんですよね。

ならばこの、1袋5個入りのアイシング掛けクロワッサンこそが、あの1袋数個入りだったシュガーデニッシュにいちばん近いんじゃなかろうか?

 

ヤマザキのシュガーロールを食べてみた

ということで、シュガーロールを買って来ました♪
どのスーパーに行っても必ずと言っていいほど見かけるパッケージ。
逆に、なんで今まで買ったことなかったんだろ?って自分でもちょっと不思議でしたw

ミニスナックゴールド程ではないものの、
シュガーロールだってかなりロングセラーのパンなんですよね。
ネットでも「子供時代に食べてた!」という声が多数見受けられます(^^)

そして長く愛されているだけでなく、パンの命である発酵種をルヴァン種という天然酵母にするなど進化してるんですね。

ルヴァン種を使うことによってコクとシットリ食感が生まれるとのこと。美味しそう^^
原材料とカロリーは下記のとおり。

1個178キロカロリーはちょっと意外でした。デニッシュ生地の上に甘いアイシング掛けだからもっと高カロリーだと思ってた!

袋に手を入れて掴んだ瞬間、冷んやりペトッとした感触が指に伝わってきました。
この感じ、あの日のシュガーデニッシュと同じだわwww
表面の白いアイシングもやっぱソックリです(^^)

では、いただきまーす♪



焼き立てとは異なるモシュモシュした食感
表面のアイシングとそれが少し溶けて滲んだ甘さ
それと対を成す中のデニッシュ生地の塩気…

シュガーデニッシュ!おまえっシュガーデニッシュやないかっ!!!

形はクロワッサンだし、名前も違うけど、
この味、この食感…当時食べたシュガーデニッシュとそっくり!

高級路線のパンとは全然違うチープさがあるけど、そこがまた良いんだよなぁ
ホッとする美味しさだ(´ー`*)
モシュモシュと頬張りながら高校生だった頃を思い出してしまいましたw

令和の今…シュガーロールを思い出ごと美味しく頂きました♪

当時のヤマザキのシュガーデニッシュと現在のシュガーロール、

どう考えても現在のシュガーロールの方が美味しいはずなんです。

ヤマザキの製パン技術は平成元年あたりより格段と向上してるし、
なんたってルヴァン種使ってるし♪

でも、運営は甲乙つけられないのです。
だって、あの日あの時腹ペコで食べたシュガーデニッシュは、とにかくメチャクチャ美味しかったから!

令和のシュガーロールは、
あの日のシュガーデニッシュと同じだけ美味しかった。

ひと口食べた途端に30年前を思い出せるパンがずーっと消えずに存在してくれてるって嬉しいことだし、商品の入れ替えが激しい大手メーカーのパンのなかで生き残ってくれてるのって相当凄いことだぞ!

と、運営は思いました(^^)

結論、
ヤマザキのシュガーロールは美味しい。

あの日のシュガーデニッシュの思い出も含めて、ね♪

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