MIYAZAKI♥LOVE
平成元年付近や21世紀になった宮崎のことを語ろう
宮崎にあった思い出の場所や味

四海楼のこと〜かつて宮崎市にあった中華料理店の噂と今について

平成元年あたりの宮崎の高校生たちは、若草通りからアゲインに向かっている途中だ。

部活の打ち上げで集まったこの日は、いつものメンツだけではなく、先輩から後輩まで男女ごちゃまぜ大人数で、いつも以上にハイテンションな高校生たちであった。

甘い香りが漂う蜂楽饅頭を後方にして若草通りを左に曲がると、アゲインへの通り道【ハイカラ通り】へ出る。

センスのイイ小さなお店や、赤レンガに丸窓の佇まいがお洒落なビルのあるこの通りには、ひときわ目立つインパクト大な建物がある。

 

入口が3つある4階建てのその表面は、

ライトグレーのタイル張り。

真っ赤な太い数本の柱と、同じく真っ赤な窓飾り。

さらにドアの上を彩る雷紋。

他のお洒落なお店たちが霞むほどのその存在感は、確実にこの通りの主。

 

その名は四海楼


(出典:https://shogo11111.ninja-web.net/miyazaki-kourakuti/wakakusadoori/wakakusadoori.html

 

インパクトの大きさ故に、そこを通るとき誰しもが、何とはナシに見てしまう。

 

この日も道すがら、女子のひとりが四海楼に目をやった。

 

「なんねー!四海楼でなんか食べてくや?」

先述のとおりハイテンションなこの日の集団。
そのハイテンションのままに、男子のひとりがそう言った。

 

高校生B
高校生B
なんでや!ウチらはアゲインでピタパン食べるって決めちょっちゃかい寄り道はせんじー!

 

四海楼から目を外し、ハイテンションに対してハイテンションに返す女子たち。

 

それに対して男子たちは口々に、

 

高校生D
高校生D
四海楼オイシイとにー!

 

高校生E
高校生E
ピタパン買うより、ずっとお得価格でいっぱい食ぶるっとにー!

 

 

と、再度ハイテンションで応えるのだった。

 

高校生C
高校生C
そん、お得価格がコワいとよ。どんげなっちょっとや?して、ホントに美味しいとや?

 

先を歩く女子のひとりが、他の女子の多くが思っているであろう疑問を投げかけた。

 

男子には大人気の四海楼だが、女子たちが入るには少しハードルが高い。故に彼女たちの多くは、四海楼のことをあまり知らないのだ。

 

ハイテンション継続中の男子たちは、キャッキャ、キャッキャと笑いながら言った。

分かった。教えてあげよう、四海楼のすべてを

男子:フフフフフ…あなたの知らない世界へようこそ

女子:なん言っちょっとや(淡々)

 

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男子かく語りき。~四海楼あるある~

はじめに、
男子たちの名誉のためにお伝えしておこうと思う。

 

彼らは、普段はそんなに無責任な言動をしたりホラを吹く人間ではない。

 

ただ、この日は、ゴキゲンな【打ち上げ】最中の移動であり、さらに集団であった。

 

ハイテンションな集団ほど、訳の分からないことを言う生き物はいない。

この先の記述は、JAROのCMでお馴染み『ウソ・大げさ・まぎらわしい』的なものが多くあるということ、

 

特に後半は、

お馬鹿さんたちの戯言だということを念頭において頂きたいと思う。

 

それでは、【四海楼あるある】スタート!


【四海楼】高校生が語るその噂とは一体・・・

そこそこ真実が語られていると思われるゾーン

■お店はおじちゃんとおばちゃんがやってる

■ひとつのビルに3つのエリア。高級(上の階)、普通、激安、がある

■とにかくてげ安い 焼きそばが100円いかんもん!

■ピタパン1個(上限500円位)分の代金だしたら、余裕でラーメンとチャーハンが両方食べられる

■激安なだけじゃなくて、旨いし量もあるかいね!

ウソ・大げさ・まぎらわしいゾーン

■焼きそばはソースじゃなくて餡かけね 知ってる?【炒麺】。本場の焼きそばって餡かけ焼きそばだからね?(ドヤ顔)

■ラーメンが煮え湯の如く熱い。熱すぎて食べられない。

■スープが地獄のように熱い。喉が焼ける。

JAROに連絡ジャロ!ゾーン

■1階(激安エリア)は上の階(高級エリア)の残り物を使っているから激安

■というか、1階(激安エリア)は上の階(高級エリア)の残飯をそのまま出しているから激安

■他のお店から野菜クズを貰ってきているから激安

■ラーメンに他のレストランでもらった野菜クズを入れているから激安

■注文した料理を残してはいけない

■注文した料理を残すと大変なことになる

■注文した料理を不味いとか言ったらもう…

 

もう…

高校生A
高校生A
『もう…』なんね?

 

なかば呆れながら女子は訊いた。

高校生F
高校生F
厨房から、てげ強い料理人が何人も出て来て、包丁が飛んでくる

 

… … …

女子全員が、

心の中で声を合わせて呟いた。

 

『バカやないと…』

 

「お店に!失礼にも!程があるがー!!!」と叫ぶ後輩をなだめながら、

未だキャッキャ、キャッキャ言っている、ほがらかな少年たちをよそ目に、
高校生たちはアゲインのピタパン屋さんへと向かうのだった。

 

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令和元年、四海楼は…

若草通りの蜂楽饅頭を後方にして、最初の十字路を左手に曲がると、ハイカラ通りに出ます。

令和元年も、ハイカラ通りは健在。赤レンガ風に丸窓のビルも健在。

 

ですが、四海楼のビルは存在しません。

 

平成18年1月1日に惜しまれながら、
本当に沢山の人に惜しまれながら、

四海楼はそのドアを閉じました。

 

現在は駐車場に姿を変え、ハイカラ通りはもちろん、宮崎市の繁華街を訪れる数多の人の車を受け入れる、重要な拠点のひとつになっています。

 

愛すべきお店、四海楼。

四海楼の噂話は、【平成元年あたりの宮崎の高校生たち】の多くは、一度は耳にしているのではないでしょうか。

ほぼ全てが、失礼極まりない、本当ではない話です。

たったひとつを除いては。

 

お店が無くなって、どんなに時間が経ったとしても、

「てげ安くてウマいとにー!!!」

あの少年たちの、この言葉だけは、揺ぎ無き真実なのだと思います。

 

平成18年1月1日。
四海楼はそのドアを閉じたけれど、

華やかな雑誌で取り上げられたりするお店ではなかったかもしれないけれど、

 

平成元年あたりの宮崎を語るうえで、絶対に外せないお店です。

 

呆れるような戯言ばかり言う腹ペコたちを、

その腹を、

深い、深い、懐で受け止めてくれてありがとう

四海楼。

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