前回阿波岐原森林公園・市民の森で、
花しょうぶの花が咲いていることをお伝えしていますが、
(※花しょうぶは6月上旬まで楽しめるとのこと)
市民の森といえばもうひとつ、
この梅雨入りした時期から見頃を迎えている花がありますよ〜
神話が伝わる市民の森・みそぎ池
それは「市民の森」の中でも「東園」の北端で、
「市民の森病院」側にある池・【みそぎ池】(御池)。
この場所は、
日本最古の歴史書「古事記」に出てくる舞台のひとつと言われており、
イザナキ・イザナミの両神は国生みの神で、大八島をはじめ多くの島々や神々を生みました。最後に火の神を出産したとき、イザナミは全身焼けただれて死んでしまいます。
イザナキは妻が忘れられず死の国「黄泉の国」まで会いに行きますが、イザナミの醜い死の姿に驚き夢中で逃げだしました。途中、イザナミに追いかけられますが必死に地上に逃げ帰り、死の国の汚れをお祓いされたのが、阿波岐原に現在もある「みそぎ池」だといわれています。
イザナキが「みそぎ祓い」をしたとき、投げ捨てた杖や着物などからさまざまな神が生まれ、身体を洗うと、またさまざまな神が生まれました。最後に左目を洗うと「アマテラス(天照大神)」が、右目を洗うと「ツクヨミ(月読命)」が、鼻を洗うと「スサノオ(須佐之男命)」が誕生したといわれています。
(出典:阿波岐原森林公園・神話と阿波岐原)
ーという、
伝説が残る池となっています。
みそぎ池に咲くスイレンの花、開花はいつ?
そしてこの「みそぎ池」には、
約4000本ものの『スイレン』が植えられており、
梅雨を迎える頃にはスイレンの花が見ごろを迎えるようですが、
2020年は5月上旬あたりから、
花が少しずつ開花しはじめていたらしく、
5月30日あたりには早くにも、
スイレンの黄色い花が水面を埋め尽くしていたという話だったので、
私も早速見に行ってきました〜♪
みそぎ池のスイレンを見てきた(※2020年5月末の様子)
朝の9時半過ぎ。
この日はあいにくの雨模様でしたが、
スイレンの花がキレイに咲いていました。
みそぎ池(御池)
雨降りの中、
可憐で美しい花が咲いています^^
そして同時に。
池の南側には「花しょうぶ」の花が、
西園ほどの数はなく少しだけですが植えられているので、
スイレンの花と一緒に花しょうぶも楽しめました^^
またこの池には亀やコイなどが生息していますが、
この日はあいにくの雨空だったので、
亀の甲羅干ししている姿などは見ることが出来なかったものの、
その代わり、
ここに大きな鳥がいる!
確かこれは野鳥のサギかな?
(違っていたらすみません)
普段は警戒心が強くて、
なかなか写真を撮らせてくれない野鳥ですが、
この鳥はずっと同じ場所にいて、
全く逃げなかったですね〜
それにしても神話の伝説が残るこの池に、
スイレンの花というのは、
なんとも神秘的な雰囲気が漂っていました。
花しょうぶはあと少しで見ごろが終わってしまいますが、
スイレンの花の寿命は長く、
9月ごろまで花が咲いているのを見ることが出来るという話なので、
休日はのんびり市民の森を散策する、
というのもいいかもしれないですね。
なおスイレンの花。
咲くのは午前中のみで午後には花が閉じるそうなので、
見に行くなら午前中がおススメとのことです^^